夏こそ白湯?冷たい飲み物との上手な付き合い方
- 5 時間前
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暑い夏には、冷たい水やお茶、アイスコーヒーなどが飲みたくなりますよね。
一方で、
「夏でも白湯を飲んだほうがいいの?」「冷たい飲み物は胃腸によくない?」「暑い日に白湯を飲んでも大丈夫?」
と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
気象庁のデータを見ると、2026年8月18日~24日の西日本の平均気温は平年より1.9℃高く、8月後半になっても気温の高い状態が続いています。
こんな暑い時期だからこそ気になるのが、「白湯」と「冷たい飲み物」をどう使い分ければよいのかということ。
夏だからといって、冷たい飲み物をすべて避ける必要はありません。
暑い屋外では水分補給や暑さ対策を優先し、冷房の効いた室内や冷たいものが続いたときには白湯や常温の飲み物を取り入れる。
その日の気温や過ごしている環境、体調に合わせて使い分けることがポイントです。
今回は、夏の白湯と冷たい飲み物との上手な付き合い方を、研究と漢方の両方の視点から考えてみます。
暑い環境では、白湯にこだわらなくても大丈夫
夏でも「身体を冷やさないように」と、できるだけ白湯や温かい飲み物を選んでいる方もいるかもしれません。
しかし、炎天下のお出かけや夏のレジャーなど、暑さが厳しい環境では、白湯にこだわる必要はありません。
暑い環境では、冷たい飲み物を上手に活用することも大切です。複数の研究をまとめたレビューでは、冷たい・涼しい飲み物は飲みやすく、水分摂取量を確保しやすいことが報告されています。また、冷たい水やアイススラリーなどによる体内からの冷却についても、深部体温や暑さの感じ方を低下させる可能性が示されています。環境省も、熱中症が疑われる場合には冷たい飲み物で速やかに水分補給するよう案内しています。
つまり、
「冷たい飲み物は身体に悪いから避けなければ」
と考えすぎる必要はありません。

炎天下を長時間歩くとき
真夏に屋外へお出かけするとき
夏祭りやテーマパークなどで長時間過ごすとき
海やキャンプなど夏のレジャーを楽しむとき
屋外で身体を動かすとき
汗をたくさんかいているとき
などは、白湯にこだわるよりも、こまめな水分補給と暑さ対策を優先しましょう。
汗をたくさんかいた場合には、水分だけでなく塩分の補給も大切です。また、必要に応じて塩分を補給することも必要です。
では、夏に白湯を飲む意味はない?
もちろん、そういうわけではありません。
夏は外気温が高い一方で、電車・オフィス・商業施設・自宅などでは冷房が効いています。
さらに、
冷たい水やお茶
アイスコーヒー
アイスクリーム
かき氷
冷たい麺類
冷えたフルーツ
など、食事や間食でも冷たいものを摂る機会が増えます。
「外では暑いのに、室内では身体が冷える」
という夏特有の環境のなかで、一日中冷たい飲み物ばかりになっている方も少なくありません。
冷たいものが続いて、「なんとなく胃が重い」「食欲が落ちている」「お腹が冷える感じがする」「冷房の中にいると身体が冷える」と感じる場合には、白湯や温かい飲み物に変えてみるがおすすめです。
漢方では「冷たいものの摂りすぎ」に注意
漢方では、食べ物や飲み物の温度も養生のひとつとして考えます。
漢方では、食べ物を消化し、身体に必要なものへ変えていく働きに関わる「脾胃(ひい)」は、冷たい飲食物の摂りすぎによって負担がかかりやすいと考えられています。
そのため、漢方の夏養生では、
「冷たいものを一切摂らない」
というより、
「冷たいものばかりに偏らない」
という考え方が大切です。
例えば、暑い屋外から冷房の効いた室内に入ったあとも、氷の入った飲み物を何杯も続けているのであれば、そのうちの一杯を常温の水や温かいお茶に変えてみる。
こうした無理のない小さな調整も、毎日の暮らしに取り入れられる「養生」のひとつです。
夏の白湯と冷たい飲み物、どう使い分ける?
ポイントは、「白湯か冷たい水か」の二択にしないことです。
白湯や温かい飲み物を取り入れたいとき
冷房の効いた室内で長時間過ごしている
一日中冷たい飲み物ばかり飲んでいる
冷たいものを飲むと胃腸に不快感がある
朝は温かい飲み物を飲むとほっとする
夏になると食欲が落ちやすい
お腹や身体の冷えが気になる
こうした場面では、冷たい飲み物よりも白湯や温かい飲み物を取り入れるのがおすすめです。
白湯や温かい飲み物は飲む気にならない、という場合には、常温から始めるのも良いでしょう。
冷たい飲み物を上手に活用したいとき
炎天下を歩いている
屋外で長時間過ごす
夏祭りやテーマパークへ出かける
海やキャンプなど夏のレジャーを楽しむ
屋外で身体を動かす
汗をたくさんかいている
強い暑さを感じている
こうした場面では、無理に白湯を選ばず、水分をしっかり摂ることを優先しましょう。
冷たい飲み物は温かい飲み物より好まれ、水分摂取量が増える傾向があることも、複数の研究で報告されています。
「白湯は熱いほどいい」わけではありません
白湯を取り入れるときに、もうひとつ気をつけたいのが温度です。
「身体を温めたいから」と、熱々の状態で飲む必要はありません。
非常に熱い飲み物を日常的に飲むことについては、食道がんへの影響も指摘されています。
白湯は熱々のままではなく、
「温かくて心地よい」
と感じる程度で飲むようにしましょう。

夏の養生は「冷やさない」ではなく「冷やしすぎない」
漢方の夏養生というと、
「冷たいものは避けましょう」
というイメージを持たれるかもしれません。
しかし、厳しい暑さの中で、無理に温かい飲み物だけを選ぶ必要はありません。
大切なのは、
冷たいものを完全に避けるのではなく、「冷たいものばかり」に偏らないこと。
例えば、
朝白湯や温かいお茶
↓
炎天下のお出かけ冷たい水やお茶などでこまめに水分補給
↓
冷房の効いた室内常温の水や温かいお茶
↓
夜白湯やノンカフェインの温かい飲み物
というように、一日の中でも飲み物の温度を変えてよいのです。
夏は、「暑さ」と「冷房による冷え」が同時に存在する季節。
そのときの気温、過ごしている場所、自分の体調に合わせて、白湯・常温・冷たい飲み物を上手に使い分けることが夏の養生につながります。
ご参考までに、夏の養生については7月16日に公開したこちらのコラムでもご紹介しています。
漢方でいう身体の潤い「津液(しんえき)」や、夏に気をつけたい習慣についてまとめていますので、あわせてご覧ください!
まとめ
暑い環境では、白湯にこだわらず、冷たい・涼しい飲み物も上手に活用して水分補給することが大切です。
一方、冷房の効いた室内で過ごす時間が長かったり、冷たい飲食物が続いて胃腸の不快感や冷えを感じたりする場合には、白湯や常温の飲み物を取り入れてみるのもよいでしょう。
漢方の夏養生で意識したいのは、
「冷やさない」ではなく「冷やしすぎない」。
「夏だから白湯」「冷たい水はダメ」
と決めるのではなく、
その日の気温・環境・体調に合わせて飲み物を選ぶこと。
暑い夏だからこそ、自分の身体の感覚にも目を向けながら、白湯と冷たい飲み物を上手に使い分けていきましょう。
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