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白黒のお菓子の袋から考える「夏の養生」

8月6日
読了時間: 4分

更新日:8月11日

2026年、今年の夏、スーパーやコンビニで、白と黒だけでデザインされたお菓子の袋を見かけませんでしたか?

「いつもと違うけれど、どうしてだろう?」と思った方もいるかもしれません。

現在、中東情勢などの影響で、印刷に使う材料が手に入りにくくなりました。

そこで一部の食品メーカーでは、使うインクの色を減らし、白黒に近いパッケージへ一時的に変更したのです。

袋のデザインは変わっても、お菓子の中身や品質はいつもと同じ。商品をできるだけ安定して届けるための工夫でした。



漢方薬局にも影響が

こうした材料不足の影響は、お菓子だけではありません。

東洋一心堂漢方薬局でも、漢方薬を煎じるときに使う不織布の煎じ袋が手に入りにくくなり、価格も上がりました。

煎じ袋とは、いろいろな生薬をひとつにまとめて入れ、お湯で煮出すための袋です。あまり目立つものではありませんが、煎じ薬をつくるために欠かせません。

遠い国で起きている出来事が、お菓子の袋や漢方薬局の煎じ袋にまで影響していると考えると、少し驚きますよね。



外の変化と、からだはつながっている

漢方の考え方では、季節や天気が変わると、私たちのからだもその影響を受けると考えます。

たとえば、雨の日に頭が重くなったり、暑い日に食欲がなくなったり、寒い日に手足が冷えたりすることはありませんか?

私たちのからだは、気温や湿度などの変化に合わせて、毎日バランスを取ろうとしています。

社会や生活の変化も同じです。物の値段が上がったり、ニュースを見て不安になったりすると、知らないうちに心やからだが疲れてしまうことがあります。


夏は「暑さ」と「湿気」に注意

漢方の考え方では、夏の強い暑さを「暑邪(しょじゃ)」と呼びます。

暑い日に汗をたくさんかくと、からだの水分だけでなく、元気も消耗しやすくなります。また、暑いからといって冷たい飲み物やアイスばかり取っていると、おなかが冷えて、食欲がなくなったり、身体がだるくなったりすることも。

そんな夏を元気に過ごすために、次のことを意識してみましょう。


  • のどがカラカラになる前に、少しずつ水分を取る

  • 冷たい飲み物ばかりにせず、常温の飲み物も取り入れる

  • 食事を抜かず、食べられるものを少しずつ食べる

  • 汗をたくさんかいた日は、水分と一緒に適度な塩分も補う

  • 疲れを感じたら、無理をせず早めに休む


きゅうりや冬瓜、トマトなど、夏が旬の食材を取り入れるのもおすすめです。ただし、夏野菜は「寒性」のものが多く、身体を冷やしやすいので、おなかが冷えやすい方は調理法を工夫したり、温性の食材と合わせるのがおすすめです。


変化に合わせることも「養生」です

材料が少なくなれば、使うインクの色を減らす。

煎じ袋が手に入りにくくなれば、今あるものを大切に使う。

そのときの状況に合わせて工夫することは、養生にもよく似ています。

養生というと、「毎日きちんと健康的に過ごさなければいけない」と思うかもしれません。

でも、完璧を目指す必要はありません。

暑い日は少し休む。

食欲がない日は、おなかにやさしいものを選ぶ。

疲れている日は、いつもより早く寝る。

その日の天気や自分の体調に合わせて、無理のない方法を選ぶことも立派な養生です。

今年の夏は、身のまわりの小さな変化と一緒に、ご自身のからだの変化にも少し目を向けてみませんか?


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