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インフルエンザが気になる季節。秋の「乾燥」と漢方でいう「肺」の関係

19 時間前
読了時間: 4分

朝晩が涼しくなり、空気が少しずつ乾燥してくる秋。

この時期になると、

「そろそろインフルエンザが心配」

という方も増えてきます。


厚生労働省では、すでに2026/2027シーズンのインフルエンザ発生状況について、9月から定期的な公表を開始しています。また、インフルエンザの発生状況は例年9月から翌年4月にかけて毎週公表されています。


今回は、「感染症を漢方だけで予防しましょう」という話ではありません。

現代医学の感染対策を基本にしたうえで、東洋医学では秋の体をどのように捉えているのかをご紹介します。


基本の感染対策がまず大切

インフルエンザをはじめとする急性呼吸器感染症への対策として、厚生労働省は手洗い、換気、十分な休養、バランスの取れた食事などを挙げています。

また、乾燥しやすい室内では、湿度を50~60%程度に保つことも一つの対策とされています。

インフルエンザワクチンについても、発症の可能性を低減し、重症化を防ぐ効果が報告されています。

漢方や薬膳は、これらの感染対策や必要な医療の代わりになるものではありません。

そのことを前提に、秋の養生を考えてみましょう。



東洋医学では秋は「肺」の季節

東洋医学には、春・夏・秋・冬それぞれに体の変化を考える方法があります。

秋と関係が深いとされているのが「肺」です。

ここでいう「肺」は、西洋医学でいう肺という臓器だけを指しているわけではありません。

東洋医学では、鼻や喉、呼吸、皮膚なども含めた、より広い働きを「肺」という概念で捉えます。

そして秋に特徴的なのが、「燥(そう)」=乾燥です。


秋になると、「朝起きると喉が乾いている」「鼻の中がカサカサする」「肌が乾燥する」「空咳が出やすい」といった変化を感じる方もいます。

もちろん、こうした症状にはアレルギーや感染症などさまざまな原因があります。

「秋だから乾燥しているだけ」と自己判断しないことも重要です。



秋の養生は「潤す」を意識

秋、冬の生活でまず意識したいのは、室内環境です。

暖房を使い始めると、室内の湿度は想像以上に低下することがあります。

加湿器を使用する場合は、湿度を確認しながら調整し、カビや雑菌が増えないよう清潔に保つことも大切です。


また、水分は「喉がカラカラになってから一気に飲む」のではなく、こまめに摂ることをおすすめします。

食事では、秋の食養生として梨、大根、れんこん、豆腐、ごまなどが昔から取り入れられてきました。

ただし、「梨を食べれば喉の症状が治る」という意味ではありません。

特に冷えやすい方は、梨を冷蔵庫から出して大量に食べるより、温かいコンポートにするなど、体調に合わせて食べ方を工夫してみるのをおすすめします。


漢方での「潤い」をつくる考え方も過去コラムでご紹介しています。こちらもあわせてご覧くださいね。





睡眠を削って「健康食品」で補わない

もう一つ、秋から冬に向けて大切なのが休養です。

忙しくなると、「睡眠時間は短いけれど、サプリを飲んでいるから大丈夫」「疲れているけれど栄養ドリンクで乗り切ろう」となる方もいるのではないでしうか。

しかし、健康食品だけで睡眠不足を帳消しにすることはできません。

また漢方の考え方でも、夜は身体を潤す『陰』を養う大切な時間と考えられていて、夜更かしは『陰』を消耗しやすく、疲れやすさにつながることも。

まずは毎日の睡眠、食事、休養といった基本を整えることが重要です。





発熱や強い倦怠感があるときは医療機関へ

急な高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感などはインフルエンザでもみられる症状です。

こうした症状がある場合は、漢方相談だけで対応しようとせず、必要に応じて医療機関を受診してください。

一方、「毎年秋になると喉が乾燥する」「季節の変わり目に体調を崩しやすい」「冷えや胃腸の不調なども一緒に気になる」といった普段からの体調管理については、漢方の視点から一緒に整理することができます。秋は、冬を元気に過ごすための準備期間。

感染対策と日々の養生を上手に組み合わせながら、乾燥する季節を迎えましょう。



まとめ

秋は乾燥しやすく、東洋医学では「肺」と関係が深い季節と考えます。インフルエンザ対策を基本に、こまめな水分補給や加湿、十分な睡眠、体調に合った食養生を取り入れながら、冬に向けて体を整えていきましょう。


東洋一心堂では、季節の不調や体質に合わせた漢方・鍼灸・養生のご相談を承っています。

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