新型コロナウイルス(Covid-19)感染症に関する漢方医学の予防治療対策
​感染後の対策・後遺症について

はじめに

漢方医学は2000年以上の歴史を持っています。日本へはもちろん中国から伝来しました。

したがって日本の漢方と中国の漢方では、独自のものをそれぞれ持っているとはいえ、本来その源は一つであります。

まだ抗生物質もワクチンも無かった時代、漢方医学の主要な対象の一つは感染症でした。

中国では記録のある2000年以上の歴史の中で、しばしばインフルエンザなどの感染症に襲われ、その感染症が流行る度、漢方薬は大きく力を発揮し、人々の健康に貢献しました。まだ記憶に新しい2003年のサーズ(SARS重症急性呼吸器症候群)や2年前から今までパンデミックを引き起こしたCovid-19感染症も典型的例です。

漢方薬が重篤な感染症にも有効であるという事実は中国では広く知られていますが、残念ながら日本ではまだ周知されていません。

そのため、ここで患者様の役立つ効果のありそうな、また東洋一心堂漢方薬局で実際に処方した薬局製剤+αの漢方薬をまとめたいと思います。

実際の臨床に役立ち、重症化の防止や重症化した患者様、また後遺症に苦しんでいる方々の早期回復に役立てれば幸いです。

Covid-19感染症の主な症状と後遺症

主な症状

Covid-19では、主な初期症状は発熱、悪寒(T:38.5~40℃にもなる例が多い)、咳、痰(初期は白い、2,3日後に黄色・粘調になる)、咽頭痛、頭痛など、インフルエンザの様な症状がよく現れます。他には、嗅覚障害、味覚障害、消化器症状(食欲不振、下痢、嘔吐)、耳鳴り、脱毛など多様な症状を訴える患者がいることが分かってきました。

当初、世界保健機構(WHO)は中国の報道から、軽症なら約2週間、重症であれば3~6週間ほど、回復に時間がかかると発表しました。しかし最近になって、日本を含む世界各国からCovid-19罹患後、長期に症状が蔓延するいわゆる「後遺症」の報告が相次ぎ注目されています。

後遺症

イタリアからの報告(n=143)では、症状出現後、約60日の段階で少なくとも1つ以上の症状が残存している患者は87.4%にのぼります。症状として、倦怠感が53.1%、呼吸困難感が43.4%、関節痛が27.3%、胸痛が21.7%に認められており、その他咳嗽、嗅覚脱失、目や口の乾燥、鼻炎、眼球充血、味覚障害、頭痛、喀痰、食欲不振、咽頭痛、めまい、筋肉痛、下痢など様々な症状が認められました。

32.2%の患者に1~2つの症状があり、55.2%の患者に3つ以上の症状が認められました。また、44.1%の患者にCovid-19罹患後60日の時点でも、生活の質の悪化がみられました。

日本においては「後遺症外来」で多いのは、複数の症状を訴える患者をいいます。

患者様が訴える、もっとも多い症状には倦怠感(だるさ)の他、ブレインフォグ(脳に霧がかかったようにぼんやりする状態)があります。これは作業に集中できなくなるなど、仕事に直結する厄介な症状で働けなくなっている方もいます。

また微熱、血管の浮き、脱毛、身体のぴくつきなどの神経症状など、皆複数の症状を訴えています。

中国の研究チームは武漢で新型コロナウイルス感染症のため入院した患者1700人を調査しました。

その結果、70%は退院から数カ月たった後も症状が続いていることが分かりました。

この調査結果は、患者がたとえ新型コロナウイルス感染症から回復したとしても、長期にわたる後遺症に見舞われる可能性があることを示唆しています。その後遺症は疲労感が63%で最も多く、次いで睡眠障害の26%でした。

神経症状に苦しむ人も多く、23%は不安や鬱を訴えていました。

重症化した患者は、X線検査で肺の損傷が継続して認められている傾向があります。

当院オリジナル商品でのCovid-19感染症及び後遺症に対する予防・治療対策

東洋医学では、自然治癒力(正気)を高め、外的な病因(邪気)をはねのける所謂「扶正袪邪」またバランスの崩れた体の状態を正常に戻すことを基本的な治療原則としています。

その考え方では、未病も治療の対象であり、本格的に病気となる前に正常に戻すことができます。

まさに未病治療は、予防医学の原点といえるでしょう。

未病を治すには、漢方薬や鍼灸治療の他、薬膳や気功・漢方薬といった養生法があります。

この考え方は、Covid-19感染症のよ予防にも適応していると信じます。

ここで東洋一心堂漢方薬局のコロナ感染症を始め色んな病気の予防法を紹介いたします。

漢方茶

東洋一心堂漢方薬局は十数種類の漢方茶を開発し、販売しています。

その中にコロナ感染症の予防策としてオススメするお茶は以下の通りです。

●東洋腎気茶

名前通り、先天の本の腎臓の機能を元気にするお茶です。

疲れやすい、足腰のだるさ、ヤル気が出ない、性欲減退、性機能低下にも良い生薬を合わせています。

●保肝養胃茶

肝臓を優しく補い、後天の本の脾胃の消化機能を整える、いくつかの生薬を配合。

イライラしやすい、鬱っぽいなどの症状に対して気分転換、食欲増進、気血産生を促して身体の免疫力を高めます。

●暖身益生茶

気と血を補い、子宮など内臓から温め得てくれる生薬を配合。

不妊治療、冷え性の方だけでなく、一般の方でも体質改善、免疫力アップできると期待します。

●安眠忘憂茶

エネルギーを補い、不安や憂鬱な気分を落ち着かせる生薬を配合。寝つきが良くない、鬱っぽい、情緒不安定の方にオススメです。

●瘦身健美茶

大腸を潤し、お通じの調子を整え新陳代謝を促進、余分な水分を排出する生薬を配合。体質改善、肌荒れ、ダイエットにオススメです。

以上の漢方茶は持続性が良く、飲みやすい漢方で構成されています。

漢方薬によくある苦い、まずい、飲みづらいという感じは全くないと言っても過言ではありません。

よく飲めば体質改善、体力アップは期待できます。身体が元気であれば、邪気は受けにくくなりコロナ感染症予防につながります。

漢方スープ

●健脾益気湯

食欲増進、消化吸収能力を改善し、基礎代謝を高めます。身体を温め、血行を促進し冷えとむくみを解消します。

●補腎回春湯

東洋医学では、滋養強壮=益寿回春といわれます。体力・精力を増強し、免疫力アップ、若返りの効果が期待できます。

●養肝和中湯

肝を補い血行改善を促し、鬱を解消したり、気持ちを楽にする生薬を配合しています。

消化器系を整えて体を元気にしたい方におススメです。

薬局製剤の煎じ薬

漢方薬には免疫力を上げる働きもしばしば報告されています。

このような働きを持つ漢方薬を補益剤と言って、免疫システムを活性化させるといわれています。

未病の治療にも無症状病原体保有者の病原体陰性化の促進も期待できます。

東洋一心堂漢方薬局では、よく以下の処方を提案しております。

●補中益気湯

本方は補気健脾の黄耆、人参、白朮、炙甘草と、升提の升麻、柴胡を配合しているのが特徴で、これに補血の当帰と理気和胃の陳皮、生姜、大棗を加えています。以上の配合によって、全身の機能や代謝を強め、脳の興奮性を高め骨格筋、平滑筋、支持組織の緊張を強め、消化吸収を促進させて中気下陥、陽気不升を改善します。

また動物実験により、補中益気湯はインターフェロン自体の産生を行うことがわかっています。

●十全大補湯

本方は補気の四君子湯(人参、白朮、茯苓、甘草)と補血の四物湯(当帰、熟地黄、芍薬、川芎)プラス黄耆、桂皮を合わせたものです。四君子湯で中枢の興奮性増大、全身の機能の増強、新陳代謝の促進、免疫力アップ、消化吸収改善をはかり、補血の四物湯で滋養強壮、鎮静、鎮痙、月経調整を行います。

さらに黄耆を加えて新陳代謝を強め、末梢循環を促進し、補陽袪寒の桂皮により腹腔内および末梢の血行を促進し、かつ両者によって消化吸収を強めて虚寒の症候を除くとともに、気血双補の成果をより全面的なものにします。

また金沢医科大学病院の研究では、十全大補湯の服用によってNK細胞機能が改善されることが分かっています。

また、抑制系も活性化されることから、過剰な炎症の予防も予想されます。

他には杞菊地黄丸料、牛車腎気丸料、化食養脾湯、当帰飲子も常備しています。お気軽にお問い合わせください。

漢方入浴剤

●貴妃沐浴剤

世界三大美女の一人、楊貴妃が愛した温泉をイメージし、お湯をほんのり色付け、生姜、桂皮、紅花など身体を温め血行を促進する生薬をたっぷり配合しています。

●合歓沐浴剤

元気付けと精力、体力増強の生薬をベースにしてローズもたっぷりと入れた沐浴剤です。

気功養成法の紹介、指導

多くの事実と科学的な実験により、気功・太極拳は健身、養生、医療、美容、ダイエットなどとても効果のある運動であることが証明されています。気功・太極拳などの養生法が私たちの生活の中にその成果を示すことを期待してやみません。

よって、東洋一心堂漢方薬局は漢方の生薬をオーダーメイドで処方するとともに、相談に来られている患者様にそれぞれの体力、体質、病状などに応じて、色々な養生法を紹介・指導します。

また、患者様の要望に応え、毎週日曜日の14~15時まで気功教室を開いています。よく紹介する気功法は以下の通りです。

  • 本格気功・李氏易筋洗髄経(アトラス出版 付属DVDはYouTubeで公開有り)

  • 李氏綜合八段錦(立式、坐式、臥式)

  • 24式、48式太極拳

  • 少林内勁一指禅

  • 面壁蹲起・閉息鼓腹・摩腹(お腹のマッサージ法)など

興味のある方はお問い合わせください。

漢方医学におけるCovid-19感染症の治療

1.初期 発熱・悪寒を伴う場合

コロナ感染症の初期はいわゆる表証であります。重症の風邪・インフルエンザと似ている症状が現れます。

例えば、発熱(一部の方は38.5~40℃)、悪寒、頭痛や頭重感があり、頚部や肩が凝る、背中や諸関節痛があります。

オンライン診療のため、脈はわかりませんが、舌淡、舌苔薄白、しかも汗はかかない(一部の患者様は解熱鎮痛剤を飲んだ後、汗をかいたり一時熱が下がりますが、しばらくして体温がまた上がります)。咳はたまにするが、まだ痰がない、或は少量白痰がでます。

そのような場合は葛根湯を選びます。また体質、体力、体格指数に応じて、必要であれば薬局製剤を2倍量にします。

服用方法は、2日分を一緒に煎じ、頻繁に飲むことです。飲んだ後に状況に合わせて大棗6枚、生姜3gを入れます。

またお粥(米、野菜、塩分少々)を食べ、大汗による脱水症状を防ぎましょう。

一般的に、翌日か翌々日に熱が治まります。

実際に処方をするときに、薬局製剤(原量あるいは2倍量)をベースにして、その方意をよく理解した上で独自の臨床経験や既にあるエビデンスを基に、患者様一人一人の症状・体質などを考慮してCovid-19感染症から身を守るためのオリジナル漢方処方を提案します。

2 .気管支炎証や肺炎初期の段階

発熱、咳嗽、呼吸困難、呼吸ひっ迫、口渇、痰(黄色・粘調)、無汗あるいは有汗、舌苔黄、舌質紅。

この段階で麻杏甘石湯あるいは五虎湯の原量あるいは2倍量をベースにして栝樓実、黄芩、半夏、陳皮、款冬花などをプラスします。

3 .熱が下がって咳が続いたり、痰が粘調で切れにくい、痰量が多い場合

痰が切れるまで激しく咳込む、咽頭痛、身体のほてり、のぼせ、口渇、イライラ、口内炎、嗄れ声、舌質は紅で乾燥、舌苔は黄。

このような症状に対して清肺湯を原量あるいは2倍量をベースにして加減します。

漢方医学におけるCovid-19感染症後遺症の対策

  1. 倦怠感、疲れやすい、呼吸が浅い、動悸などがあれば予防にも使える十全大補湯、補中益気湯をお勧めします。

  2. 味覚障害、食欲不振、下痢しやすいなどの後遺症があれば啓脾湯、化食養脾湯、参芩白朮散料、香砂六君子湯などをよく処方します。

  3. 嗅覚障害、頭が重い、頭痛、首肩背中のコリなどの症状があれば葛根湯加川芎辛夷(プラス白芷、薄荷、蒼耳子、蔓荊子、菊花など)をお勧めします。

  4. 咳嗽、痰が切れにくく時に強く咳込み、また咽頭の乾燥感、嗄れ声の場合、麦門冬湯(プラス桔梗、玄参、貝母、枇杷葉など)をお勧めします。

漢方は疾患が同じだからと言って同じ方剤を用いるわけではなく、「証」すなわち体質と症状の総合的把握から方剤を使い分けねばなりません。また、体力・体質に応じて、薬の量を調整しないといけません。

したがって、疾患が違っても同じような「証」なら同じような方剤が用いられる道理であり、所謂「異病同治」、あえて疾患を細かく分類しません。逆に言えば、同じコロナ感染症に襲われても人によって「証」が違うため、治療法は変わります。

すなわち「同病異治」ということです。また、同じ患者様であっても病気の段階によって「証」と症状が異なりますため、自然に処方は変わります。そのため臨機応変が大事です。

Covid-19感染症・後遺症でお悩みの方へ

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コロナ感染症は怖くない。

しっかり予防策をとって予防接種を受け、食事、睡眠、運動、気分転換など色々気をつけ、日々規則正しく生活を送ればコロナ感染症にかかりにくくなります。たとえ感染してしまっても、積極的に治療すれば早く治る可能性は大きくあります。

東洋一心堂漢方薬局は一人ひとりのお悩みの傍に寄り添います!

オンライン相談もできますため、お悩みの方は是非ご連絡下さい。

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