アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が出る病気で、悪くなったりよくなったりを繰り返します。

患者さんの多くは「アトピー素因」と呼ばれる次のような傾向を持っています。

  1. 自分や血の繋がっている親族(両親・兄弟・祖父母)がアトピー性皮膚炎や、他のアレルギー疾患(気管支喘息・アレルギー性鼻炎・結膜炎)を持っていたり、その既往がある方。

  2. 様々な物質に対してIgE抗体と言われる即時型アレルギーに関係する抗体を生産しやすい方。

アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹が生じ、よくなったり悪くなったりを繰り返す病気です。

特にダニ、カビ、汗などによる物理的な刺激やストレスなどはアトピーの症状を悪化させることが知られています。

アトピー性皮膚炎の多くは1歳未満で発症し、発症直後はかゆみを伴うじくじくとした赤井発疹が顔から首、頭皮、手、腕、脚などに現れます。そして1~2ヶ月ほど経過すると、患部が乾燥して皮膚が厚くなったように変化していくのが特徴です。

発症部位、かゆみの程度などには個人差がありますが、一般的に乳児は体の広い範囲に湿疹が出来ることが多く、成長すると首の全面や膝、肘の内側など限られた部位にのみ現れるようになります。また、かゆみは非常に強いことが多く、患部を掻き毟ってしまうことで皮膚のバリア機能がさらに低下し、アトピー性皮膚炎の症状がさらに悪化するという悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。

さらに、そこからウイルスや細菌などが侵入して感染症を合併することもあり、長期間アトピー性皮膚炎を患っている人で特に顔の症状が強い場合は、10~30歳代で白内障や網膜剝離など引き起こすケースがあるため注意が必要です。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が低下することが原因で引き起こされる病気です。

私たちの皮膚は4角層で構成されており、もっとも外側を”角質層”と呼びます。角質層には皮膚内部の水分が蒸発して皮膚が乾燥したり、病原体や異物が侵入したりするのを防ぐ働きがあります。このような働きをバリア機能と呼びますが、アトピー性皮膚炎はこのバリア機能が低下するために皮膚に異物が侵入しやすくなり、アレルギー反応を引き起こすことで発症すると考えられています。

一方で、どのようなメカニズムで皮膚のバリア機能が低下するのか明確には解明されていないのが現状です。

しかし、遺伝やアレルギー体質などが関与しているとの考えもあり、近年ではアトピー性皮膚炎患者は皮膚の水分保湿を担うフィラグリンと呼ばれるタンパク質が少ないために、皮膚が乾燥しやすい状態であることが分かっています。

アトピー性皮膚炎に関する中医学の認識

アトピー性皮膚炎は中医学では「四弯風」「胎斂瘡」「血風瘡」と言います。

その発病原因は主に内因、外因の2種類です。

内因はすなわち体質の訴因、体の中に原因があることで、患者さんの多くは稟賦不足、脾胃失調、肌疏表虚などの症状が現れます。

外因は本病の誘発素因、例えば風湿熱邪に侵されたり、アレルギーを引き起こしたり、炎症をひどくさせるようなものを食べたりするなど、体の外から原因が入ってくるものをいいます。

東洋一心堂漢方薬局での弁証論治

【湿熱蘊膚証】

■ 症状

児童期及び成人期の急性発作気によくみられる。皮膚に紅斑、紅丘疹、水疱などがあり、局部皮膚湿度が高く感じ、痒みあるいは糜爛、頭部の脂漏様黄色調痂皮、肘窩、膝窩の湿潤丘疹、体幹部の湿潤病巣、便乾、尿黄がみられる。

■ 治法

清熱利湿

■ 処方

児童期…消風導赤湯加減
(地黄、黄芩、木通、茯苓、沢瀉、車前子、金銀花、白蘚皮、甘草等)
成人期…竜胆瀉肝湯加減
(竜胆草、黄芩、山枙子、白蘚皮、白朮、沢瀉、柴胡、苦参、甘草)

【血熱毒盛】

■ 症状

明らかな浮腫を伴う紅斑、潮紅、境界鮮明、表面に密集する丘疹、水疱(大きい)、糜爛、滲出、時に悪寒、頭痛、発熱、局部の灼熱感。

■ 治法

清熱涼血、袪湿解毒

■ 処方

清瘟敗毒飲加減
(地黄、黄連、黄芩、牡丹皮、石膏、山枙子、竹葉、玄参、連翹、赤芍、知母、桔梗、甘草)

【陰虚血燥】

■ 症状

慢性の経過、紅斑を伴う鱗屑、赤い苔蘚化、激しい瘙痒、ほてり、搔破痕、痂皮。

■ 治法

涼血袪風、滋陰潤燥

■ 処方

凉血潤膚飲・滋陰除湿湯加減
(当帰、熟地黄、地黄、黄耆、天門冬、麦門冬、天花粉、桃仁、紅花、丹参、白蘚皮等)

【血虚風燥】

■ 症状

慢性の経過、鱗屑、苔蘚化、激しい瘙痒、痂皮

■ 治法

清熱袪風、養血潤燥

■ 処方

当帰飲子加減
(当帰、黄耆、地黄、熟地黄、白芍、川芎、何首烏、蒺藜子、荊芥、防風)

【肝鬱血燥】

■ 症状

イライラ、怒りっぽい、精神的な変動によって症状が悪化または再発する。苔蘚化、結節、痒疹、激しい搔破痕。

■ 治法

疏肝解鬱、凉血安神、止痒潤膚

■ 処方

加味逍遥散加減
(当帰、地黄、川芎、赤芍、黄芩、赤茯苓、陳皮、甘草)

【脾虚湿蘊】

■ 症状

慢性接触皮膚炎。ピンク色の滲出を伴う紅斑、丘疹、漿液性丘疹、鱗屑、痂皮または浮腫、糜爛、時に滲出を伴う、苔蘚化。顔色萎黄、食欲不振、便溏。

■ 治法

健脾利湿、理気止痒

■ 処方

健脾除湿湯、除湿胃苓湯、参苓白朮散加減など
(白朮、蒼朮、厚朴、陳皮、大腹皮、白扁豆、山薬、蓮肉、砂仁、ヨクイニン、桔梗)

【脾虚肝鬱挟湿】

■ 症状

煩燥、イライラ、頭部、顔面の湿潤性病巣、紅斑、丘疹、水疱、糜爛、食欲不振、下痢、痩せ型が多い。

■ 治法

健脾疏肝、利湿止痒

■ 処方

紫芍六君子湯加減
(柴胡、芍薬、人参、白朮、陳皮、半夏、茯苓、甘草、鈎藤、枳殻、ヨクイニン、厚朴、白蘚皮、黄芩、蒼朮など)

アトピー性皮膚炎でお悩みの患者様へ

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アトピー性皮膚炎は、年齢段階に応じて異なる特徴の症状が見られます。

それそれの段階、それぞれの症状に応じて、湿熱、熱毒、血熱、陰虚血燥などで細かく分類して治療します。

また中医学は古来より心身一如のもと、心身両面から治療することで症状の改善を図っていきます。アトピー性皮膚炎で悩まれている方々は、是非当局の漢方を試してみて下さい。

​スタッフ一同、ご来局を心よりお待ち申し上げております。

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